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大雪山パネル展 ~『写真の町』東川町が全国へ向けて発信~
北海道の屋根「大雪山」、その最高峰「旭岳」は北海道上川管内東川町の山である。「ふるさとの山」として誇りをもって眺めるとき、様々な人とのかかわりを通して見えてくる大切なものがある。
登山道が整備されていなかった大正時代、困難な状況にもかかわらず旭岳に何度も登っていた女性がいた。古い新聞に「何者ぞ? ! 」と載った記事を手掛かりに調べていくと、「霊峰登山」という言葉が浮かんできた。その霊峰のふもとにある天人峡には、ハゴロモホトトギスという、一度聞いたら忘れられない名前の植物が自生している。この命名のいきさつと、採集された標本の行く末にもドラマが秘められていた。
動物文学の第一人者、戸川幸夫が毎日新聞の夕刊に連載した「山のキバ王」は、広大な大雪山と東川町を舞台に繰り広げられた牧場の娘と犬の物語だが、地元ではあまり知られていない。なぜなのだろう、どうやら伏線がありそうだ。また、旭岳で事業として硫黄が採掘されていたことや、枯れ木でSOSを山中に残した遭難事故なども、今は知らない世代のほうが多くなっている。
大雪山の忘れられたエピソード、知られざる一面を拾いあげながら書き進めたのが本書である。日本で一番早く紅葉がはじまる大雪山と人との物語を通して、写真文化首都「写真の町」東川町のことを全国の人たちに伝えたい。
(著者 西原義弘)
日時 | 2015年2月27日 (金)~2015年3月31日 (火) |
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会場 | 本店 3F エスカレーター横 |
主催 | 主催:八重洲ブックセンター 協力:新評論/「写真の町」東川町 |